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自分の中に生じる2つの矛盾する認知を
解消または低減しようとする行動や態度。
自分の信念と認識している情報や事実、自分がとった行動と自分をとりまく環境やそれに対する意見など、相容れない二つの不快(不協和)な状態を解消または低減するために、過去に認知したことか新しく認知したことのいずれかを、自らの態度や行動を変容させることで「正当化」し、安定(協和)した状態に修正しようとする現象。
考えていることと実際にやることに、多少の矛盾が生じた時に、人は自分自身の中で矛盾を解消しようとする行動をとる。
認知的不協和は、日常生活はもちろん仕事中でも、意思決定を伴うシーンでは発生しうる現象である。
特に仕事上においては、さまざまなバイアスによって誤った意思決定をしてしまう原因にもなる一方で、なかなか修正されにくいため、特に企業としての意志決定には注意が必要である。
ちなみに、認知されているさまざまな情報間に矛盾が生じている状態に不安やストレスなどの居心地の悪さを感じることを「不協和状態」と呼ぶ。
表現可能なデザインパーツ
具体例
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睡眠が大切だと思いつつ、つい徹夜してしまうのは、自分が夜型人間で夜の方が効率が良いからだと思う
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新しいパソコンを購入した直後に新型が登場。自分の購入した型が新型より優れている点を情報収集してしまう
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あえて在庫切れや売り切れ商品をWEBサイトに掲載し続け、購入者に対して「良い商品」である安心を与える
提唱者・発祥エピソード
アメリカの心理学者レオン・フェスティンガー氏は、1957年、心の中に生じた矛盾を解消しようとする心理作用について、巧みな実験を用いて検証。「フェスティンガーの認知的不協和理論」ともいう。
参考文献・参考サイト
認知的不協和理論とは? 豊富な例で即理解!
STUDY HACKER
https://studyhacker.net/cognitive-dissonance-theory
認知的不協和
UX TIMES
https://uxdaystokyo.com/articles/glossary/cognitivedissonance/
認知的不協和(理論)とは?【わかりやすく解説】具体例
カオナビ
https://www.kaonavi.jp/dictionary/ninchiteki_fukyowa/
コトバンク
認知的不協和
グロービス経営大学院 MBA用語集
https://mba.globis.ac.jp/about_mba/glossary/detail-20810.html
認知的不協和理論
心理学用語集サイコタム
https://psychoterm.jp/basic/society/cognitive-dissonance-theory
フェスティンガー・認知的不協和
モチベーション・マネジメント協会
https://mm-a.jp/column/フェスティンガー/