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表現の仕方をわずかに変えることで
印象やイメージが魅力的に感じる
重さや大きさなどを数字で示す場合、単位や桁数など見た目が変わることで、実際の値よりも大きく感じたり小さく感じてしまう錯覚現象で、身近にあるモノコトに例えることでよりわかりやすくするマーケティング手法として広く用いられている。
錯覚や先入観を促し、心理的抵抗を和らげたりお得感を高めることに役立つ。
●心理的抵抗を小さくする
価格などをなるべく小さな単位に変換したり、わかりやすい物に、置き換えることで抵抗感が少なくなる。
●お得感を大きくする
計算すると違いがなかったり割高だったとしても、見た目の印象による先入観や錯覚によりおトクに感じる。
▼シャルパンティエ効果がより効果的な表現方法
●万人に認知されたものや、誰もが具体的に想起できるものを基準に使う
●錯覚による表現には、割引率を2段階にする方法や、単位を変えて桁数を増やしたり、桁数を減らす
●具体的な増減ではなく、○倍などの変化量を示す
しかし、多用したり、大きな数字をあからさまに利用すると、誇大広告や「騙された」と感じてしまうため注意が必要。
元来、同じ重さであっても体積が大きいものは軽く、小さいものは重く感じてしまう心理的な錯覚による現象をいい、この現象は、全盲の方であっても、触ることで面積から判断して同様の印象をもつことがあると言われる。

表現可能なデザインパーツ
具体例
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レモン10個分のビタミンC(200mg)を配合と言われると想像しやすい
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1日わずか150円!コーヒー1杯の金額で「繋ぎ放題」というコピーに「安い!」と感じてしまう
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全品20%OFF!さらにレジにて10%OFF!は、30%OFFより割高だが同じに感じる
提唱者・発祥エピソード
1891年フランスの医師オーグスチン・シャルパンティエ氏は、大きさと重さの錯覚を証明する「Size‒weight illusion(大きさ – 重さの錯覚)」という実験を行い、心理的な錯覚があることを論文の中で提唱した。
のちに、このシャルパンティエの仮説はドイツの精神分析学者ポール・コゼレフ氏の「コゼレフの錯覚(Charpentier-Koseleff illusion)」という別名でも知られる検証によっても証明された。
参考文献・参考サイト
広告文が魅力的になる「シャルパンティエ効果」とは
ferret
https://ferret-plus.com/10129
シャルパンティエ効果
UX TIMES
https://uxdaystokyo.com/articles/glossary/charpentier-effect/
シャルパンティエ効果とは | 6つの活用事例と他の心理効果を掛け合わせる方法
マーケティング心理学の教科書
https://psychology.with-marke.com/charpentier-effect/
シャルパンティエ効果〜思いのままにイメージを操る心理学とは
マケフリ
https://makefri.jp/marketing/6410/
企画の種
シャルパンティエ効果とは? 人の知覚と物理的な世界にズレを生む心理現象
unprinted
https://www.unprinted.design/articles/charpentier-effect/