認知科学で考える「入力フォーム」のデザイン表現

テキスト表現ミニスクール

今回は、登録や申込などの各種入力フォームでの途中離脱を減らして、登録完了や申込完了につなげるためのきっかけ作りについて、認知科学で考えてみたいと思います。

入力フォームの完了率が変わるBeforeとAfter

新規会員登録やECサイトでの購入手続きをはじめ、ユーザーとのコミュニケーションツールとして重要な役割を担う入力フォームは、個人情報を入力することもあり、その価値をユーザー側が認めてくれなければ、多くの情報を入力してくれることはありません。
そこで、入力フォームに対して、入力してもいいかなぁと、思わせる心理的駆け引きによって、「せっかくだから」「あとちょっとだから」と最後まで入力してもらえるモチベーションを下げないための、面倒くさいと思わせない労力の軽減を視覚的にわかるようにして、感情的に背中を押すことが大切。

事前入力や自動入力で項目数が少なくなり、
最後まで入力したくなる!

そもそも会員登録や新規申込などでは、必要以上に情報を求めるあまり、膨大な入力をユーザーに背負わせないことが必須条件であるが、それと同時に、簡易な診断や査定などのように、あまり個人情報を入れたくないユーザーに対しては、自動入力機能を最大限に活かして、事前に入力項目が埋まっている状況を作ることがポイント。
まったくまっさらな状態から入力を始めるのと、ある程度入力が終わっている状況では、ユーザー側の感情に大きな差があり、最後まで入力してないことが気になる状態によって、残りが少なけらば、「あと少しだし」「ここまで入ってるならもったいない」という感情が先に立つ。

入力フォームの完了率を上げる認知心理

入力フォームを仕組みとしてデザインしていく上で、二つの認知心理効果の働きを意識することで、登録や申込の入力完了数をアップできる。


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香西 睦

香西 睦

論理的で客観的なデザイン理論と、ユーザーの視点に立った情報デザインは、Webサイトの課題を見極め、わかりやすいインタフェースを実現!

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香西 睦

香西 睦

「だから、そのデザインはダメなんだ。(エムディエヌコーポレーション刊) 」の著者。 論理的で客観的なデザイン理論とユーザー視点の構造設計・情報デザインを用いて、Webサイトの課題を見極め、Webサイトの性能をアップさせる利用者の目線に立ったわかりやすいインタフェースの設計で多くの企業様のお手伝いをしてきました!

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