記事目次
途中でやめたくない心理と、
無駄にしたくない心理が働く。
人は、目標に近づくプロセスが目に見えることで、モチベーションは高まっていく。
まったく真っ新な初期状態から始めるよりも、僅かでも進んでいる状態から始める方が、目標を達成したくなるモチベーションが高まる「目標勾配効果」と、せっかくあるメリットを無駄にしたくないという「損失回避効果」が働いて、物事を続けたくなる心理傾向。
内容が同じでも進捗がわかるように見せ方を変えるだけで、捉え方が変化するフレーミング効果が働いている。
ちなみに、進捗のステップは与えすぎると返ってモチベーションが上がらない傾向もあり、およそ10〜25%程度の付与が適切とされ、ゴールまでの距離は遠すぎても、逆に近すぎても効果が上がらない。
具体例
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スタンプが事前にいくつか押された状態で始めるスタンプカードの方が続けたくなる
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事前に項目が埋まっている申込書や入力フォームだと、最後まで入力してもいい気分になる
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すべてを終わらせたいため、ひとつずつつぶしていく毎日のTODOリスト
2022.12.24
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提唱者・発祥エピソード
2006年にUSCマーシャル経営大学院のジョセフ・C・ヌネスとUCLAアンダーソン経営大学院のザビエル・ドレーズの論文 ”The Endowed Progress Effect: How Artificial Advancement Increases Effort” において、ポイントカードを用いた心理実験により提唱された。
エンダウドとは「与えられた」、プログレスとは「進捗」という意味がある。
表現可能なデザインパーツ
参考文献・参考サイト
エンダウド・プログレス効果
シマウマ用語集
https://makitani.net/shimauma/endowed-progress-effect
エンダウド・プログレス効果
UX TIMES
https://uxdaystokyo.com/articles/glossary/endowed-progress-effect/
エンダウド・プログレス効果(進むとやる気がでる):行動経済学とデザイン40
note
https://note.com/designstrategy/n/n79aac32c621a
上手な進捗管理はやる気アップにも繋がる。上手く活用しない手はない!
Finance-Labo
https://finance-labo.com/archives/2722