エンダウド・プログレス効果

判断過程

途中でやめたくない心理と、
無駄にしたくない心理が働く。

人は、目標に近づくプロセスが目に見えることで、モチベーションは高まっていく。
まったく真っ新な初期状態から始めるよりも、僅かでも進んでいる状態から始める方が、目標を達成したくなるモチベーションが高まる「目標勾配効果」と、せっかくあるメリットを無駄にしたくないという「損失回避効果」が働いて、物事を続けたくなる心理傾向。

内容が同じでも進捗がわかるように見せ方を変えるだけで、捉え方が変化するフレーミング効果が働いている。

ちなみに、進捗のステップは与えすぎると返ってモチベーションが上がらない傾向もあり、およそ10〜25%程度の付与が適切とされ、ゴールまでの距離は遠すぎても、逆に近すぎても効果が上がらない。

具体例

  • スタンプが事前にいくつか押された状態で始めるスタンプカードの方が続けたくなる

  • 事前に項目が埋まっている申込書や入力フォームだと、最後まで入力してもいい気分になる

  • すべてを終わらせたいため、ひとつずつつぶしていく毎日のTODOリスト

提唱者・発祥エピソード

2006年にUSCマーシャル経営大学院のジョセフ・C・ヌネスとUCLAアンダーソン経営大学院のザビエル・ドレーズの論文 ”The Endowed Progress Effect: How Artificial Advancement Increases Effort” において、ポイントカードを用いた心理実験により提唱された。
エンダウドとは「与えられた」、プログレスとは「進捗」という意味がある。

参考文献・参考サイト

エンダウド・プログレス効果
https://makitani.net/shimauma/endowed-progress-effect

シマウマ用語集

エンダウド・プログレス効果
https://uxdaystokyo.com/articles/glossary/endowed-progress-effect/

UX TIMES

エンダウド・プログレス効果(進むとやる気がでる):行動経済学とデザイン40
https://note.com/designstrategy/n/n79aac32c621a

note

上手な進捗管理はやる気アップにも繋がる。上手く活用しない手はない!
https://finance-labo.com/archives/2722

Finance-Labo

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香西 睦

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「だから、そのデザインはダメなんだ。(エムディエヌコーポレーション刊) 」の著者。 論理的で客観的なデザイン理論とユーザー視点の構造設計・情報デザインを用いて、Webサイトの課題を見極め、Webサイトの性能をアップさせる利用者の目線に立ったわかりやすいインタフェースの設計で多くの企業様のお手伝いをしてきました!

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