悪い特徴を見聞きしたことが原因で、
関係ないことも否定的な偏見を持ってしまう。
人やモノなど、悪いことや劣る情報を見聞きしてしまうことが原因で、そのことに引きずられて、それ以外の要素に対して因果関係がないにも関わらず、否定的な偏見によってマイナスやネガティブな評価をしてしまう認知バイアス現象。
一度、否定的な評価を下してしまうと、悪い特徴ばかりを取り上げてしまって、良い特徴を見つけても無視したり、懐疑的に見てしまう傾向が強い。
これは、脳の2つの思考モードの処理方法に起因していて、情報を直感的で即座に処理する「システム1」の自動認知が関係しているため、無意識のうちに外見や第一印象から判断してしまう。
具体例
提唱者・発祥エピソード
1920年、アメリカの心理学者エドワード・L・ソーンダイク氏の論文「A Constant Error in Psychological Ratings」に初めて記述されたのが始まり。 ホーン効果の「ホーン(horn)」とは、悪魔の角(つの)を意味し、ハロー効果の「ハロー(Halo)」が聖人の後光であることと対比することで意図がわかる。
参考文献・参考サイト
ホーン効果
https://www.kcsf.co.jp/contact/horn-effect.html
かんでんCSフォーラム
ホーン効果
https://uxdaystokyo.com/articles/glossary/horneffect/
UX TIMES
ホーン効果とは何ですか?
https://ja.sainte-anastasie.org/articles/trabajo/qu-es-el-efecto-horn.html
Sainte Anastasie
関連タグ
2つの思考モード, クレショフ効果, タイトル@表現可能なデザインパーツ, ハロー効果, ビジュアル@表現可能なデザインパーツ, 偏見・思い込み・先入観, 判断過程, 利用可能性ヒューリスティック, 美的ユーザビリティ効果, 評価, 認知バイアス, 関連リンク@表現可能なデザインパーツ
このページと関係がある認知科学用語
-
クレショフ効果人の脳は、情報を単体では判断できないため、前後の情報と関連付けて判断してしまう。 そのため、直前に見た映像や画像に影響を受け、その後に見た映像や画像が、まったく無関係なものでも、関係があるかのような自動的に連想してしまうため…
-
2つの思考モード(二重過程理論)人の脳は情報を処理する際、直感や経験則に基づいて無意識に判断する「システム1(速い思考)」と、理性が制御し、直感では処理できない情報を熟考して判断する「システム2(遅い思考)」の2つのモードを使い分けて、脳が受ける負荷を最小…
-
利用可能性ヒューリスティック人は、自身の記憶から「思い出しやすい事柄」や入手しやすい「直前に見たもの」を基準にして、意志決定や判断を下してしまう傾向が強い。 だから、無意識のうちに、見聞きした情報や経験則の中から、特徴を過度に捉えたり、好き嫌いなどの偏…
-
美的ユーザビリティ効果実際に使いやすいかどうかにかかわらず、審美的にデザインされたものは、そうでないものより非常に好ましい「使いやすい」という印象を持つため、些細な問題が起きても看過されやすい。 脳は簡単なものを好むため「わかりやすさや処理のしや…
-
ハロー効果(後光効果)特に目立つ特徴によって、因果関係を持たない他の特徴に対しても、過大または過小に評価を歪めてしまう認知バイアスの現象。 そもそも人は、情報を認知・判断する際、「推論」で判断してしまう心理的偏向があり、先入観や思い込みで客観性や…