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接触回数が繰り返されることで、
無意識のうちに親近感や好意度が上がる。
人は、初めは興味がなかったモノゴトや人に対して、何度も、会ったり、見たり、聴いたりすると、同じ刺激の反復によって警戒心が解かれ、無意識のうちに影響を与え、親近感や好意度が高まる心理的現象。
この効果は、接触している時間や内容の違いには差異はなく、接触回数が重要な意味を持つ。
しかし、短期間で集中して接触回数を増やすことが効果を高めるが、接触回数が増えれば増えるほど良いというものではなく、10回程度を超えると逆効果になる。
刺激に対して「意識していない」ほど強く印象に働くため、すでに嫌悪感や悪印象を持っている場合は効果を得られず、逆効果になることもある。
むしろ、マイナスの印象には際限なく積み上がっていくとされ、「またか!」「しつこい!」など悪印象の原因になっていく。
ちなみに、似た心理的現象のひとつに「サブリミナル効果」があるが、意識では捉えられないレベルのくり返される刺激によって、潜在意識に影響を受ける心理的現象で、基本的にはまったく異なる現象となる。

表現可能なデザインパーツ
具体例
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仕事がなくても定期的にクライアントへ訪問し、顔を覚えてもらったり信頼関係を構築する昔ながらの営業スタイル。
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あるサイトの情報を閲覧すると、ニュースサイトなどで関連する広告が多数表示されるようになるリターゲティング広告。あまり頻繁に表示されすぎると鬱陶しさだけが残る。
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サイトやアプリなどから発信されるプッシュ通知やメールマガジン。新着情報などではありがたいが、頻度が増すと見なくなる。
提唱者・発祥エピソード
1968年、アメリカの心理学者ロバート・B・ザイオンス氏らが、被験者に写真や漢字を見せる実験などにより、回数が多い写真や漢字に被験者が好意を抱いたという結果から、「繰り返される刺激に人が好意を抱く」ことを提唱。彼の名から「ザイアンス効果」としても知られるようになった。
参考文献・参考サイト
単純接触効果(ザイオンスの法則)とは?人には好感をもつ条件がある
マケフリ
https://makefri.jp/marketing/6365/
ザイオンス効果
UX TIMES
https://uxdaystokyo.com/articles/glossary/mere-exposure-effect/
ザイアンス効果(単純接触効果)とは?マーケティングに利用できる心理学を分かりやすく解説
blastmail
https://blastmail.jp/blog/marketing/mere-exposure-effect
【単純接触効果とは】繰り返し会うと好きになる、ってホント!?
マイナビエージェント
https://mynavi-agent.jp/dainishinsotsu/canvas/2021/11/post-595.html
ザイオンス効果 (単純接触効果) とは
digimarl
https://digimarl.com/syllabus/glossary-zajonc-effect/