人は無意識のうちに自らの発言や、 行動を貫き通したいと思う
人は自身の信念、行動や態度を決定したり宣言した際、決定した事を完遂したり保持し続けたいという心理が働く。
人から何かを依頼されて自ら能動的に関わり合いを持った際や、周囲から注目されている立場にある時は、特に働きやすい。 この心理の根底には、理性的で一貫性を保つことが社会や所属するコミュニティからの信頼や評価されたいという、周囲の人に対する虚栄心がある。
ちなみに、決定した決意を再選択したり、再び議論するなどの度重なる判断機会を減らして、意志決定をパターン化することによって、ストレスを軽減できる効果がある。
具体例
周りの人に「禁煙」や「ダイエット」など、宣言してしまったことを続けようとする
欲しい商品があってお店に行ったが品切れだったが、せっかく来たのでなんか買って帰ろうと思う
気に入ったものはずっと使い続けたいため、買い替えたり関連商品を購入する
提唱者・発祥エピソード
アリゾナ州立大学の心理学およびマーケティングの教授ロバート・B・チャルディーニ氏が、1984年、『Influence: The Psychology of Persuasion(影響力の武器:なぜ、人は動かされるのか)』という著書の中で示された、人の行動を変えてしまう影響力を持つ6つの項目の一つとして提唱された。
参考文献・参考サイト
無意識に行動に表れている「一貫性の法則」を解説https://ferret-plus.com/4756
ferret
一貫性の原理https://uxdaystokyo.com/articles/glossary/principleofconsistency/
UX TIMES
一貫性の原理とは|人間心理・マーケティング、ビジネス、交渉に役立つテクニックhttps://lab.kutikomi.com/news/2020/12/17/ikkannsei/
口コミラボ
一貫性の原理https://ja.wikipedia.org/wiki/一貫性の原理
ウィキペディア
関連タグ
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