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人は無難でほどよい
真ん中の選択肢を選ぶ。
同じような種類でレベルの違う3つ以上の選択肢がある場合、多くの人は中間で平均的な選択肢を選ぶ傾向が強いという現象で、日本では古くからある「松竹梅の法則」が当てはまる。
人は、比較によって情報処理するため、似たような選択肢が複数ある場合は、となり同士の情報を比較して相対的に判断する。
真ん中が選ばれやすい傾向は、行動経済学では「プロスペクト理論」で説明され、損失が少ない方を選択する「損失の回避性」が働き、極端な選択を避けて無難な選択をする「極端の回避性」の心理が働く。
ちなみに、選択が2つの場合は、容易で安価な方が選択されがちで、選択数が4つや5つのように増えすぎてしまうと、どれも選ばれなくなる。
松竹梅の法則では、真ん中の「竹」が選ばれやすく、その比率は「松(2):竹(5):梅(3)」と言われている。 元々縁起物の言葉であった松竹梅には、ランク付けを示す意味はなかったが、寿司屋で「特上・上・並」ではもっとも安い「並」が頼みにくいことに配慮して、松(特上)・竹(上)・梅(並)としたことで定着したのが起源で、江戸時代のころからランクを示す序列として使われるようになったようだ。
表現可能なデザインパーツ
具体例
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MacDonaldなど飲み物のサイズはS・M・LでMサイズが選びやすい
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複数人で食事する際、中ぐらいの金額の料理を注文する
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有料会員の申込や高額商品では、真ん中のサービスや商品が誘導しやすい
提唱者・発祥エピソード
英国の詩人ロバート・サウジーの有名な童話『3匹の熊(Goldilocks and the Three Bears)』にちなんで名付けられた。
物語は、森の奥に暮らす3匹のくま、ある日、熱いスープを皿によそって、冷めるまであそびに出かけていた時、たまたま通りがかった主人公の女の子ゴルディロックスは、好奇心でクマの家に立ち寄った。
テーブルにある熱すぎず、冷たすぎずちょうどいい温度のおいしそうなスープを選び、大きすぎず、小さすぎない丁度良いサイズのイスに腰掛けてスープを頂いてしまった。
おなかがいっぱいになったゴルディロックスは、今度は、固すぎず柔らかすぎない丁度いい固さのベッドで横になって寝てしまった。
参考文献・参考サイト
「ゴルディロックス効果(松竹梅の法則)」をマーケティングに活かす方法を徹底解説
経営者の集客術
https://shonan-web.jp/goldilocks-principle/
ゴルディロックスの原理
UX TIMES
https://uxdaystokyo.com/articles/glossary/goldilocks-principle/
ゴルディロックスの原理(松竹梅の法則)
シマウマ用語集
https://makitani.net/shimauma/goldilocks-principle
「ゴルディロックス効果」の意味とは?マーケティングでの具体例まで
スッキリ
https://gimon-sukkiri.jp/goldilocks/
【神は3択に宿る】松竹梅の法則(ゴルディロックス効果)とは?強引に3段階を作る方法も解説https://asu-yoku-laboratory.com/goldilocks-effect
社会人の教養