スノッブ効果

行動過程

多くの人と異なるものを使用する、
差別化による優越感を得たい心理。

多くの人が普通に消費したり利用しているものに対して、「他の人が持っているのとは異なる特別なもの」を持ってみたいという心理効果。

限られた人しか持っていない、希少性や限定感に魅力を感じる顕示欲求によるもので、「他人との差別化」や「自分だけの特別感」「個性的な主張」という気持ちから購買欲が高まる消費行動。
結果として、一般の人とは異なる地位に優越感を感じるため、逆にいうと他の人と同じにみられることを嫌うため、多くの人が使っていたり、同じだと気づくと、それまで愛用していたものでも手放してしまう。

スノッブというは、経済の発達が著しい1820年代のイギリスで使われ始めた言葉で、元々イギリスの学生の間で「見栄っ張り」「紳士気取りのイヤなやつ」という意味で使われていた隠語が、経済的に周囲と差別化して優越感を得たい人々を指す意味に転じて、スノッブ効果というマーケティング用語になった。

ちなみに、スノッブ効果によって販売が好調で市場に出回る量が増えてしまうと、効果が弱まってしまうため、希少性を保つための数量や期間をコントロールすることが重要。

具体例

提唱者・発祥エピソード

アメリカの経済学者であるハーヴェイ・ライベンシュタインが1950年に発表した「消費者需要理論におけるバンドワゴン効果、スノッブ効果、およびヴェブレン効果」という論文の中で提唱された。

参考文献・参考サイト

「スノッブ効果」とは? 「みんなが持っている商品は欲しくない」と感じる心理
https://news.mynavi.jp/article/20210217-1710420/

マイナビニュース

スノッブ効果
https://uxdaystokyo.com/articles/glossary/snob-effect/

UX TIMES

スノッブ効果とは?バンドワゴン効果・ヴェブレン効果とあわせて理解/
消費者の「買いたくなる理由」がわかる
https://lab.kutikomi.com/news/2020/12/15/snobeffect/

口コミラボ

マーケティング心理学の基本 スノッブ効果とは?
https://blastmail.jp/blog/marketing/snobeffect

blastmail

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香西 睦

香西 睦

論理的で客観的なデザイン理論と、ユーザーの視点に立った情報デザインは、Webサイトの課題を見極め、わかりやすいインタフェースを実現!

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香西 睦

香西 睦

「だから、そのデザインはダメなんだ。(エムディエヌコーポレーション刊) 」の著者。 論理的で客観的なデザイン理論とユーザー視点の構造設計・情報デザインを用いて、Webサイトの課題を見極め、Webサイトの性能をアップさせる利用者の目線に立ったわかりやすいインタフェースの設計で多くの企業様のお手伝いをしてきました!

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