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複数の情報を順に覚える際、内容ではなく、
順番によって覚えやすさに違いが生じる。
複数の情報を順に覚えていく際、内容ではなく順番によって覚えやすさに違いが生じやすいという現象で、中間に覚える情報は忘れやすいのではなく、記憶に残りにくい傾向が強い。
ちなみに、無意味な文字列と意味のある文字列では、意味が通じる文字列の方が記憶に定着しやすい。
また、最初に覚えたことが記憶に残りやすい初頭効果や、最後に覚えたことが記憶に残りやすい新近効果の2つのしくみに影響を与えた。

表現可能なデザインパーツ
具体例
- 結論を最初に述べて、理由を後に続けた上で最後に「まとめ」で情報をくり返す
- ランディングページや広告などで、特長やメリットなどをビジュアル的に最初に表示し、最後に背中を押す割引き情報や限定情報を表示する
- ナビゲーションメニューでは、利用者が多いコンテンツを先頭に配列し、最後にコミュニケーションに通じるメニューを配置する

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提唱者・発祥エピソード
19世紀に忘却曲線を発見したドイツの心理学者ヘルマン・エビングハウスが命名した「系列位置効果」は、のちに心理学者ソロモン・アッシュの「初頭効果(プライマシー効果)」や心理学者ノーマン・H・アンダーソンの「新近効果(リーセンシー効果)」の発見につながった。
参考文献・参考サイト
系列位置効果
UX TIMES
https://uxdaystokyo.com/articles/glossary/serial-position-effect/
シマウマ用語集
系列位置効果とは?
JetB
https://jetb.co.jp/12252
系列位置効果とは?論文や記憶との関連、日常例と実験法をわかりやすく解説
Psycho Psycho
https://psycho-psycho.com/serial-position-effect/