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最初に示された情報(第一印象)が、
長期間に渡って評価に影響を持ち続ける。
ものごとや人に対して最初に示された情報が、印象として記憶に残りやすく長期記憶にも引き継がれやすい、社会心理学における心理効果。
「リハーサル」と呼ばれる何度も繰り返し頭に思い浮かべる活動は、最初の方で得られる情報ほど何度も行う余裕があり、覚えやすいため長期記憶に定着しやすい。
ちなみに、この時形成された第一印象が、のちのちまで長期間に渡って受け取り方や評価に大きな影響を持ち続けるため、都合のいいように間違って解釈されてしまう可能性がある。

表現可能なデザインパーツ
具体例
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最初に逢った時の第一印象が、後々までその人の評価の基準になる。好印象であれば良い人として評価され、悪印象であれば悪い人のレッテルを貼られる
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暗記物の勉強をしている時、覚え始めの情報は比較的覚えているが、途中の情報は覚えが悪い
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ナビゲーションメニューの最初の方は覚えているが、途中のメニューは思い出せない

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提唱者・発祥エピソード
1946年にポーランド出身の心理学者ソロモン・E・アッシュ氏が、人の印象形成において、同じ条件で提示する順序を真逆にすることで、まったく異なる印象が形成されることから提唱した。
参考文献・参考サイト
初頭効果と親近効果の違いとは?使い分けてしっかり効果的に伝えよう
ferret
https://ferret-plus.com/10239
初頭効果(プライマシー効果)
シマウマ用語集
https://makitani.net/shimauma/primacy-effect
初頭効果とは|最初に覚えた情報が最も記憶に残りやすいとされる心理効果
Theory
https://theory.work/terms-initial-effect/