非注意性盲目(ミスディレクション)

認知-注意[見落とし・錯覚]

何か特定の情報やタスクに集中していると、
他の情報は見えていても見落としてしまう。

何か特定のモノゴト(事象やタスク)に集中していると、注意が向けられていない情報やモノゴト、予測してなかった変化は、視野に入っているにもかかわらず見落としてしまう事象。

人間は無意識のうちに非常に多くの情報を処理しており、情報を的確に処理できるように、必要な情報だけを取捨選択するフィルターによって、適切な情報だけが取り出され、残りの情報は見えていながらも、無いモノとして扱う。
逆に言えば、視覚や聴覚が捉える情報量が必要最小限に絞られ、処理しなければいけないタスクが少ないことで、情報の変化や見落としを軽減し認知されやすい。

マジシャンがいかに観客の注意をコントロールしてマジックを成功させるのかも「非注意性盲目(ミスディレクション)」を活用している。

具体例

  • 運転中、同乗者との会話に夢中になっていると標識を見落とす
  • 意識してない、想定してない場所に捜し物があると、目に入っているのに見落とす
  • コンテンツを閲覧していて、目に入っているが、バナーなど興味がない情報は記憶に残っていない

白いシャツのチームが何回パスするかカウントしてください。

正解を目指して、見落とさずにパスをカウントして頂けると、衝撃の事実に遭遇できるかもしれません。

提唱者・発祥エピソード

1992年に心理学者のアリエン・マック博士とアーヴィン・ロック博士が行った「知覚と注意に関する実験」で観察された現象から発見した。
その後、1999年ハーバード大学のダニエル・シモンズ博士とクリストファー・チャブリス博士が行った「見えないゴリラの実験」によって明確に立証された。

参考文献・参考サイト

見えているものも見えなくなる?「非注意性盲目」の影響-ブッダとポジティブ心理学から学ぶ「幸福優位 7つの法則」16
https://psychology.tokyo-workshop.info/7278.html

心理学&仏教ワークショップ 東京

非注意性盲目
https://uxdaystokyo.com/articles/glossary/inattentional-blindness/

UX TIMES

ミスディレクション
https://ja.wikipedia.org/wiki/ミスディレクション

ウィキペディア

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香西 睦

論理的で客観的なデザイン理論と、ユーザーの視点に立った情報デザインは、Webサイトの課題を見極め、わかりやすいインタフェースを実現!

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香西 睦

「だから、そのデザインはダメなんだ。(エムディエヌコーポレーション刊) 」の著者。 論理的で客観的なデザイン理論とユーザー視点の構造設計・情報デザインを用いて、Webサイトの課題を見極め、Webサイトの性能をアップさせる利用者の目線に立ったわかりやすいインタフェースの設計で多くの企業様のお手伝いをしてきました!

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