文脈効果

認知-認識[状況理解・把握]

情報を取り巻く周辺環境に影響されて、
会話や文章・記号の意味を柔軟に理解できる。

人は、会話や文章・記号を理解する際、認識対象となる刺激情報を取り巻く、周辺の状況、前提条件、時間的状況などの感覚記憶で受けとった知覚と、過去の経験や記憶など、さまざまな刺激情報に影響を受け、「文脈」として分析し、臨機応変に刺激情報を想像し、理解・認識している。

マーケティングにおいて文脈効果を用いることで、商品やサービスそのものの価値を変えることなく、周辺環境の訴求方法や付加情報などによって、購買意欲や興味の喚起など、ブランディングやイメージ向上に影響を与える。
ただし、こうした周辺の情報や条件を整えたことで、商品やサービスの価値そのものが変化するわけではない。

ちなみに、過剰な表現や不自然な表現を感じてしまうと、ユーザーに商品やサービスの魅力が正しく伝わらなくなり、逆に不信感を抱かせる原因になる。

具体例

  • 橋、箸、端など、「はし」の同音異義語を解釈できているのは、会話や文章のテーマや前後の単語を理解して解釈してる

  • 創業○○年、宮内庁御用達、○○○○が推薦!などの枕言葉で、商品自体の性能や品質は変わらないのに、高級や上質に感じる

  • 店舗の陳列で、高級家具や高級食器で作られた環境か、ベニヤやプラスチックで作られた環境かで、商品や食材の価値が変わる。

提唱者・発祥エピソード

アメリカの認知心理学者ジェローム・シーモア・ブルーナー氏は、1955年に「Journal of General Psychology」で発表した論文の中で、「Broken-B」という実験によって、人が情報を認識する時、周囲の情報を含めた判断により、対象となる情報の判別をしていることを立証した。

参考文献・参考サイト

「文脈効果」をマーケティング活用して商品価値を高めよう
https://ferret-plus.com/10387

ferret

文脈効果
https://uxdaystokyo.com/articles/glossary/context-effect/

UX TIMES

文脈効果
https://psychoterm.jp/basic/cognition/context-effect

心理学用語集サイコタム

【文脈効果とは】具体例から心理学的な研究までわかりやすく解説
https://liberal-arts-guide.com/context-effect/

リベラルアーツガイド

企業内セミナーや社員のUI/UXスキルアップ講座の開催を
ご検討の企業様からのお問い合わせはこちら

香西 睦

香西 睦

論理的で客観的なデザイン理論と、ユーザーの視点に立った情報デザインは、Webサイトの課題を見極め、わかりやすいインタフェースを実現!

同じテーマのおすすめ記事

おすすめランキング

  1. 1

    認知科学で考える「ローカルナビゲーション」のデザイン表現

  2. 2

    短期記憶に関するミラーの法則(マジカルナンバー)

  3. 3

    現在志向バイアス(現在バイアス)

  4. 4

    ユーザーの「知りたい度」によって変わる、「読み方」と「読む範囲」

  5. 5

    05:ユーザー視点で作る高い説得力を持つUI設計&提案書

  6. 6

    わざわざ入力を面倒くさくしているドロップダウンリスト

  7. 7

    バンドワゴン効果

  8. 8

    シグニファイア(知覚されたアフォーダンス)

  9. 9

    チャンク

  10. 10

    2つの思考モード(二重過程理論)

香西 睦

香西 睦

「だから、そのデザインはダメなんだ。(エムディエヌコーポレーション刊) 」の著者。 論理的で客観的なデザイン理論とユーザー視点の構造設計・情報デザインを用いて、Webサイトの課題を見極め、Webサイトの性能をアップさせる利用者の目線に立ったわかりやすいインタフェースの設計で多くの企業様のお手伝いをしてきました!

UIデザインがよくわかる本

香西睦の執筆デザイン書籍・電子書籍

TOP