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最も感情が動いた時と終わりの記憶だけで、
体験全体の印象を決めてしまう。
人は感情が最も動いた瞬間(ピーク)と、一連の出来事が終わった瞬間(エンド)の2つの瞬間的な記憶だけで、その体験に関する全体的な印象を決定してしまう傾向で、認知バイアスのひとつ。
一方で、感情が高ぶらず印象の薄い終わり方をする体験からは、全体的な印象はほとんど影響されず、経験した時間の長さもあまり関係がない。
ちなみに、この法則では、ポジティブな印象だけでなくネガティブな印象にも働くため、一般的に、人は良い体験よりも悪い体験の方が記憶に残りやすい。
だから、そうした悪いきっかけから先入観を持ってしまうと、その後にそれを打ち消すような新しい情報があったとしても、無意識に先入観で情報を取捨選択してしまいやすい。

表現可能なデザインパーツ
具体例
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遊園地などで何時間も並んでアトラクションに乗っても、楽しい体験であれば列に並んだ苦労は覚えてない。
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レストランで提供された料理に不手際があったが、会計の際にていねいにお詫びされお見送りもされ、とても良いお店だという印象が強い。
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期間限定の魅力的なサービスを紹介されたが、判断が遅く間に合わなかったが、特別に対応してもらって満足感が高い。
提唱者・発祥エピソード
2002年のノーベル経済学賞を受賞したプロスペクト理論で著名な心理学者で行動経済学者のダニエル・カーネマン氏は、1999年に発表した論文の中で提唱した「人々の評価基準に関する法則」によって、「ピーク」と「エンド」の経験が、物事の印象を大きく左右する傾向を初めて明らかにした。
参考文献・参考サイト
ピーク・エンドの法則とは? 活用する3つの方法
STUDY HACKER
https://studyhacker.net/peak-end-rule
ピーク・エンドの法則
UX TIMES
https://uxdaystokyo.com/articles/glossary/peak-end-rule/
ピーク・エンドの法則
日本の人事部
https://jinjibu.jp/keyword/detl/1242/
ピークエンドの法則とは? ビジネスや日常で役立たせる方法を紹介
マイナビニュース
https://news.mynavi.jp/article/20200916-1271554/
「ピークエンドの法則」でユーザーの印象をコントロールしよう
ferret
https://ferret-plus.com/10273
【ピーク・エンドの法則】ストーリーは2つの印象でつくれ!
Web活用術。
https://swingroot.com/peak-end-rule/