記事目次
完了したことより中途半端な事の方が
記憶に残りやすい。
人は目標を達成し完了した事柄よりも、目標を達成できず、途中で中断してしまった事柄の方をよく覚えており、続きが気になってしまう現象。
これは、外的な要因によって、自分の行動が制限されることに反発する欲求が高まる「心理的リアクタンス」という現象から生まれる。
しかし、自分にとってどうでもいいようなものに対しては、ツァイガルニク効果は働きにくく、途中で終わっている事に対して、「続きを早く再開したい」とか「最後まで終わらせたい」など、優先度が高いものや重要なものが制限されると、高い心理的リアクタンスが生じて、より記憶に残りやすくなる。
ちなみに、この現象において大切なことは、「完了したものほど忘れてしまう」ということで、完了できなかったことは積み重なっていくので、苦手意識やトラウマなどになりやすい側面もある。
表現可能なデザインパーツ
具体例
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提唱者・発祥エピソード
「人は目標達成しようと行動している最中には緊張感が生じ、それが持続するが、目標が達成されると緊張感は解消する」と、ドイツのゲシュタルト心理学者クルト・ツァデク・レヴィン氏が仮説立てた。
当時留学生だったリトアニア出身で旧ソビエト連邦の心理学者ブルーマ・ヴリホヴナ・ツァイガルニク氏は、1931年に「中断された課題や未完了な目標に関する記憶は、達成済みの課題の記憶に比べて想起されやすい」という事実を突き止め、レヴィン氏の仮説を立証した。
その後、ツァイガルニクの名前を用いて呼ばれる様になった。
参考文献・参考サイト
【心理学】ツァイガルニク効果とは?【ビジネスでの使い方】
カオナビ
https://www.kaonavi.jp/dictionary/zeigarnik_koka/
ツァイガルニク効果
UX TIMES
https://uxdaystokyo.com/articles/glossary/zeigarnik_effect/
ツァイガルニク効果とは?
リコーのマーケティング支援
https://drm.ricoh.jp/lab/psychology/p00011.html
ツァイガルニク効果|仕事や勉強に役立つ「続きが気になる」心理学
Web活用術。
https://swingroot.com/zeigarnik-effect/
未完了のものほど心に刻まれる――ツァイガルニク効果
ビズサプリ
https://www.nec-nexs.com/bizsupli/break/topic/index46.html
心理学用語「ツァイガルニク効果」とは?意味と具体例を解説
スッキリ
https://gimon-sukkiri.jp/zeigarnik/