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位置情報と文字情報が矛盾している時、
理解するまでに時間を要してしまう現象。
文字情報が示す意味と、示されている位置が一致している時に比べて、左の位置に「右」と書かれたような、瞬時に読み取った「文字情報」と「位置情報」の間に矛盾が生じてしまう場合に、反応が遅くなる現象。
色情報と文字情報の干渉効果に限定されるのが「ストループ効果」であるのに対し、表示される位置が、本来示されている文字情報とは無関係なのに、無意識に関連付けてしまうことで矛盾が生じてしまう干渉効果を、特に「サイモン効果」という。
人が情報を処理する場合、
1.刺激の識別
2.回答の選択
3.応答実行
というステップで進行する際、刺激を識別する際に、どこで受けた刺激かを無意識に関連づけて認知するため、回答を選択する際に、無関係な位置情報に応答が妨げられる。
表現可能なデザインパーツ
具体例
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壁のスイッチを操作する際、
上のスイッチで向かって右の電気が点灯し、下のスイッチで向かって左の電気が点く -
また、時間の流れが左から右に流れるのに対して、逆行しているために違和感があるWEB画面のボタン配置。右に戻るボタンで、左に進むボタンがある。
左にOKボタンで、右にキャンセルボタンがある。
提唱者・発祥エピソード
刺激反応適合性効果は、Hedge氏とMarsh氏が発見者であるが、J・リチャード・サイモンの「Auditory S-R compatibility」で示された試験によって、広く知られるようになったことから「サイモン効果」や「サイモン課題」と呼ばれるようにされた。
参考文献・参考サイト
jpedia.wiki
サイモン効果:それは何であり、心理学でどのように研究されているか
nsp-ie
https://ja.nsp-ie.org/efecto-simon-8441
UIデザインのための心理学:33の法則・原則(実例つき)
knowledge/baigie
https://baigie.me/officialblog/2022/03/29/psychology_for_uidesign/