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事前に説明しなくても、形や表現などから、
直感的に使い方を理解できるシグナル。
事前に使い方を説明しなくても、デザイン的な性能として形や表現方法などの特徴から、「モノや機能がどのように扱われるべきか」という知覚から得られた「手がかり」を、直感的でわかりやすく表現されたシグナルとなるデザイン的な情報。
これを多くのユーザーは「アフォーダンス」だと認識しているが、1988年ドナルド・A・ノーマンが著書「誰のためのデザイン?」でアフォーダンスを紹介したことで、本来のアフォーダンスの意図をゆがめて、誤った理解として世に広めてしまった。
ちなみに、ドナルド・A・ノーマン本人は、1999年に誤用を認めており、本来の意味のアフォーダンス(Real affordance)とは区別して、自著の中で取り上げたものは「知覚されたアフォーダンス(Perceived Affordance)と読むべきである」と著書「複雑さとともに暮らす」の中で訂正した。
表現可能なデザインパーツ
具体例
- ドアノブや取っ手の形状から、そのドアの開け方は、押すのか引くのかスライドするのかを即座に認知できる
- 駅に設置されたゴミ箱は、投入口がゴミの形状に合わせてあるため、ゴミの分別種類を即座に認知できる
- WEBサイトのアイコンデザインによって、画面を遷移するのかその場で開くのかなど、クリック後の表現を事前に理解できる
2022.12.25
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提唱者・発祥エピソード
ドナルド・A・ノーマンは、2013年自著「誰のためのデザイン? 増補・改訂版」の中で、スイスの記号学者フェルディナン・ド・ソシュールによって定義された記号学用語シニフィアン(英語でsignifier、シグニファイア)を用いて、情報としての「知覚されたアフォーダンス」を置き換え、訂正した。
参考文献・参考サイト
書籍「新版 アフォーダンス」
Accessible & Usable
https://accessible-usable.net/2020/11/entry_201129.html
広告数値を改善するには?〜アフォーダンス理論でデザインを考える〜
note
https://note.com/eymon_marketer/n/n675e88448149
アフォーダンスとシグニファイア
A Day In The Life
https://glassonion.hatenablog.com/entry/20130619/1371617725
アネモメトリ
「アフォーダンス」と「シグニファイア」の違いについて
note
https://note.com/tokyojack/n/ne78adba5693e
アフォーダンスとは?活用法や注意点をご紹介!
JetB
#シグニファイアとは
https://jetb.co.jp/12250#シグニファイアとは