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不利で弱い立場にある人に同情し、
応援したくなる心理効果。
不利で弱い立場にありながらも、精一杯努力し強者に立ち向かう姿に同情し、応援したくなる心理効果で、多数の人に支持されることで一層人気となるバンドワゴン効果と対局にある。
人は元々、集団生活の中で立場が弱い者を守ろうとする本能が働き、事前に不利であることが周知されるアナウンス効果によって、「自己開示の返報性」の原理が働き、自分も同様に弱みを開示しようという気分が高まって、同情や親近感によって応援したいという気持ちにつながる。
なので、諦めムードが漂い、努力の姿勢が見えない不利な状況では、アンダードッグ効果は期待できない。
ちなみに、アンダードッグとは、負け犬や弱者と訳す場合もあるが、闘犬に自信を付けさせるためにわざと噛ませる弱い犬(噛ませ犬)としての意味が強く、不利な状況に置かれた立場を指す。
また、日本に古くからある判官贔屓(ほうがんびいき・はんがんびいき)という言葉がこれにあたり、日本人には弱者や敗者に同情するという傾向が強い。
平安時代に「九郎判官」と呼ばれた武将・源義経が、平家討伐の功労者であり鎌倉幕府設立に多大な貢献をしながらも、兄の源頼朝に疎まれ、最終的に不幸な死を遂げる生涯に同情し、好意的に描かれるエピソードが多いことに由来する。
表現可能なデザインパーツ
具体例
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113戦0勝の競走馬「ハルウララ」は連敗によって全国的な知名度を獲得した。
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スポーツなどで、大差で負けているにもかかわらず、諦めずに直向きさ戦う姿を、多くの人が応援する。
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「注文数を間違えました!助けてください!」などのSNSなどの投稿に感化されて、多くの注文が殺到する
提唱者・発祥エピソード
1940年、アメリカで選挙に関する世論調査のデータ分析によって発見された。
ハーバード大学のニール・パハリア氏による、論文「The Underdog Effect:The Marketing of Disadvantage and Determination through Brand Biography」に書かれていた実験結果によっても証明された。
参考文献・参考サイト
不利な方を応援したくなる心理「アンダードッグ効果」って?
マイナビニュース
https://news.mynavi.jp/article/20210210-1709950/
アンダードック効果とは? 意味や恋愛での活用方法を解説【心理学】
マイナビウーマン
https://woman.mynavi.jp/article/210402-9/
アンダードッグ効果(負け犬効果)
シマウマ用語集
https://makitani.net/shimauma/underdog-effect
判官びいき「アンダードッグ効果(負け犬効果)」をマーケティングに活かす方法を徹底解説
経営者の集客術
https://shonan-web.jp/underdog-effect/
アンダードッグ効果とは?具体例を用いて分かりやすく解説
無知の知
https://nandemoya.store/archives/985