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編集された無関係な映像・画像を
関係があるかのように関連づけてしまう。
人の脳は、情報を単体では判断できないため、前後の情報と関連付けて判断してしまう傾向がある。
そのため、直前に見た映像や画像に影響を受け、その後に見た映像や画像は、まったく無関係な意味を持たないものでも、関係があるかのような影響を受けて自動的に連想してしまう現象。
まったく同じ映像や画像であっても、前後の映像や画像が異なることで、人はまったく異なる印象を持つため、ある意味で、相手が抱くイメージをコントロールをすることができる一方で、逆にマイナスイメージを与えてしまうこともある。
「クレショフ効果」は、マーケティングやブランディングにおいて、より多くの人に似たような印象や抽象的な概念を持たせることができるイメージ戦略として、広く活用されている。
表現可能なデザインパーツ
具体例
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フランス料理のイメージにエッフェル塔が映るパリの写真を使う
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ダイエットのイメージにスタイルの良い女性が映っている、
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薬品の商品紹介に笑っている親子の写真を使う
など、素材自体に関連性はないはずなのに、見る側が勝手に連想して関係があると思いこんでくれる。
提唱者・発祥エピソード
旧ソビエト連邦の映画監督、脚本家、美術デザイナーでもあるレフ・ウラジミロヴィチ・クレショフ氏は、1922年モンタージュ理論を検証する過程でこの現象を発見した。
のちに、彼の名前をとって「クレショフ効果」と言われるようになった。
モンタージュ(Montage)はフランス語の「組み立てる」という意味の「monter」から来ていて、映画用語のモンタージュは、ショットとショットを繋ぐ編集作業を意味し、主でヨーロッパで使用されていた用語。アメリカではカッティングやエンディングと呼ぶ。
参考文献・参考サイト
【印象操作】クレショフ効果とは?マーケティング活用方法を解説|映像から生まれた心理学
社会人の教養
https://asu-yoku-laboratory.com/kuleshov-effect
クレショフ効果の活用方法 – 事例や注意点とは
マイナビニュース
https://news.mynavi.jp/article/20210314-1748363/
クレショフ効果とは|写真同士に関連性をつけて解釈する認知バイアス
Theory
https://theory.work/terms-kuleshov-effect/
心理学用語「クレショフ効果」とは?意味と具体例を解説
スッキリ
https://gimon-sukkiri.jp/kuleshov/
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